2019年8月13-14日 K4-GP 10時間耐久結果 さらばビートの巻
今回は残念な結果となった。
今回も2台体制で出場。
常連常勝の「#199 通勤快速ヴィヴィオ」が GP-3クラス。
2回目の出場となる「#90 黄緑ビート今年もデータ取り」が GP-2クラスだ。
リザルトはこんな具合。
7時間50分時点で、#90ビートがエンジンブローによりリタイア。
リタイア直前の成績: クラス5位/47台中、総合18位/121台中 (7時間経過時点)
9時間30分時点で、#199ヴィヴィオがガス欠によるリタイア。いつもの排気バルブ欠けだ。
リタイア直前の成績: クラス1位/47台中、総合2位/121台中 (9時間経過時点)
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ビートのエンジンブロー症状は冷却水が空になったことによるオーバーヒートだ。
エンジン止めてリザーバータンクに水を注ぐとマフラーから水が出てくる。
再起不能。
名残惜しいところではあるが、その場で廃車を決めた。
廃車にする理由は2つ。
1.ボディが重すぎる。助手席と幌を外してやっと700kgにしかならない。K4-GPのレギュレーションでは勝てない。
2.メンテナンス性が悪すぎる。エンジンに手を入れるのが本当に大変。今回のブローから復旧する気にならない。
ブローの原因は、推定ではシフトダウンミスのオーバーレブによるヘッドガスケットの抜けかなあ。
原因をオーバーレブとしたのは通常の全開走行では問題なかったためだ。
まず試験運転中にベタ踏みで8700rpmレブ当てながら30分くらい走り続けても冷却水は減っていなかった。
さらにレース前日の練習走行後に冷却水量をチェックした時には減っていなかった。
ということからレース本番でのオーバーレブが原因と推測する。
が、私の設計が甘かったのもある。MT車なのにシフトミスする可能性を考慮していなかった。
シリンダーボアを限界以上に拡幅したのでシリンダーの摺動が大きくなって抜けたのだろう。
8700rpmでは大丈夫でもそれを超える可能性があり、その場合に壊れるようでは競技エンジンとしては失敗だ。
E07Aのボアアップはφ73ではNG。限界はφ72.5だな。ECA型の純正オーバーサイズピストンまでだろう。
NAビートとしては驚異的な速さに仕上がったが、どうやっても目標のK4-GP総合優勝は見込めないため、ここで挑戦は終わり。
知見を広げられる良い題材だった。