ボクスター 重ステ化B
これで最後。
再びステアリングラックを外す。
整備性が良いので気楽にできる。
まずはコントロールバルブのOリングを外そう。
底蓋を外す。
18mm。アルミ製で舐めやすいので注意。
ベアリングと締結しているナットを外す。
15mm。
シャフト上側のCリングを外す。
オイルシールとベアリングが取れる。
上側に抜ける。当て棒をして軽く叩けば抜ける。
コントロールバルブが抜けた。
4本のOリングを外す。
これがとても固い。手で外すのは無理。
高圧に耐えるよう、特別固いOリングにしているのだろう。
外れた。
ついでに上側のオイルシールも中のスプリングを外して抵抗を軽くする。
次にパワーピストンのOリングを外そう。
タイロッドを外す。
かなり固い。緩んだ拍子に手をぶつけるので向きに注意して作業する。
運転席側も外す。
だが、ここで問題発生。
ピストン端を止めているCリングが外れない。
特殊工具が要るみたい。
・・・あきらめよう。
次にコントロールバルブの改造。
こいつはこんなにゴツイ作りをしているが、回転方向の遊びがある。
細いトーションバーが入っていて、ステアリングからの入力があると、捩じれて油圧バルブを開く構造になっているためだ。
遊び代は±5度くらいかな?
この外した状態であっても、素手で強く掴んで回すと僅かに動く。
可動部を溶接。
完璧だ。
さあ、試乗してみる。
おお〜!軽い。
重さ80だったのが60くらいになった感じ。
これならサーキットも行ける。
そしてトーションバー機構をリジッドにしたおかげで運転がとても楽になった。
センター付近の操作が少なくなって、直進安定性が改善された。
200km/h以上出しても気楽に乗れる。