NA6CE クランク破損 修理編

 

 

 

さて、修理方法を説明する。

まず、クランクのキー溝は奥の方に少しだけ残っているので、長いキーを使って位置決めをする。

ただし、引っかかり部の長さが1〜2mm程度しかないため、これだけでは補機類の負荷には耐えられない。

あくまで位置出しの用途として使う。

 

 

 

そして新たに溝を開けノックピンを入れて、クランクとプーリーを固定してしまおうという考えだ。

 

 

 

 

強度を上げるために90°間隔で3本開けるのだ。

純正比で3倍の強度になる予定。

 

 

 

 

 

そして以下に作業の様子を説明する。

純正と同じ形状で長めのキー。スチール製。5×5×30。

ホームセンターで買った。 60円くらい。

 

 

今回の主役のノックピン3本。ステンレス製。φ4×30。

これもホームセンターで買った。 170円×3本

 

 

 

キーを入れて位置出し。

軽くハンマーで叩き入れる。

飛び出した部分は面イチに削る。

 

 

ノックピン穴を加工するために、プーリーの内側を少し削る。

結構柔らかい。簡単に削れる。

 

 

解りにくいかな?キー溝の180°反対側を削った。

 

 

プーリーとクランクの中間に穴を開ける。

最初は細いドリルで開けて徐々に太くしていく。

そんなに硬くないのでサクサク削れる。

最後はφ3.9のドリルで揉み広げる感じ。

 

 

 

そしてφ4.0のノックピンを叩き入れる。

少し頭が出るので面イチに削る。

 

 

 

 

続いてノックピンの2本目、3本目に進む。

基本的に同じ作業だ。

 

 

 

 

で、3本目の穴開け途中にて、ドリルの刃が折れて中に残ってしまった。

写真下の部分。

取り出しが難しそうなので、これをそのまま残してノックピン代わりにすることに決定。

チタンコーティングしたハイス鋼ってどれくらいの強度なのかね?

そしてこのあと山へ行ってテスト走行してきた。

赤城山を全開走行。

7500rpmまで回した。特に問題なし。完全復活だ。

 

 



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