VIVIO ドラムブレーキ 抵抗改善

 

 

久しぶりの自動車整備

 

ビビオのリヤドラムの引き摺りを調べていたところ、

センターボルトの締め付けトルクで引き摺りが変わることが分かった。

つまり締めると回りが悪くなり、緩めるとスムーズに回転するようになる。

センターボルトをかなり強く締めた場合の動画.mp4

だが競技をやるので、しっかりと締めておきたい。

 

 

 

なぜセンターボルトを強く締めると回転が悪くなるのか?

 

 

 

<絵で解説>

センターボルトの役割はハブベアリングの締結だ。

 

そのベアリングの構造。

 

 

ベアリング断面図、センターボルトを締める前

 

 

 

センターナットを弱く締めた状態

青色がワッシャー。

 

 

センターナットを強く締めた状態

ワッシャーが変形してシールド板と接触する。

これが抵抗になる。

 

 

ワッシャーがつぶれて変形してしまう。

 

 

 

この対策としては、

@センターボルトを締めすぎないこと。

Aワッシャーは常に新品を使うこと。

Bワッシャーの座面はボルト中心にすること。

 

なのだが、@は競技をやる場合はしっかり締めておきたいし、

Aワッシャーは特注サイズのため手に入りにくい。

B特注サイズのくせに内径のガタが大きすぎて、センターに取り付けにくい。

という問題がある。

 

 

なのでワッシャーを強化することにした。

 

 

右側は実際に外したワッシャー。

ハブベアリングの内輪の跡がクッキリ残っている。

左側は対策品のハイテンションワッシャー。ホームセンターで買ってきた。16×23だったかな?

ハイテンションワッシャーは焼き入れがしてあり、硬い。

引っ張り強度で2倍程度ある。

注意点は表面処理が施されていないので、錆び易いことだ。

取り付けの際にはグリスを塗っておこう。

 

 

 

厚みが若干異なるが問題なし。

純正品2.29mm

 

 

ハイテンワッシャー3.16mm

 

 

 

ハイテンワッシャーは内径が小さくて、センターボルトが入らない。

0.5mmほど削って広げる。

たった0,5mmでも、硬くて削るのが大変。

 

 

 

効果

ハイテンションワッシャーに変更して強く締めた場合.mp4

 

ガッチリ締めても軽く回る。

ワッシャーの使いまわしも可能。

 

 

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