燃料片寄り防止 旋回チャンバー製作

 

 

スバル車は燃料タンクが扁平な形状をしているため、キツイ右コーナーで燃料が吸えなくなってしまう。

ヴィヴィオも例外ではない。

対策として、インプレッサの競技車 スペックCのみ純正で旋回チャンバーなるものが付いている。

これをヴィヴィオ用に製作してみよう。

 

ここでスペックCの旋回チャンバーは一応機能は果たすようだが、イマイチ効率が悪そうだ。

頭の中で流体の動きをシミュレートしてみると、FUJI SPEEDWAYの最終コーナーでは、

燃料がチャンバーから流れ出てしまう。

 

なので、旋回G・加速G・減速Gがかかったときの燃料の片寄りをイメージして、形状を考えてみた。

 

 

(仕事中に)エクセルで図面を書いた。

燃料ポンプの寸法が分からないので適当に書いた。

 

 

紙で模型を作り、現物合わせ。

まず1個目。

あたりまえだが、目分量で設計したので燃料ポンプと全く合わない、縮尺を変更する。

 

 

2個目。

展開図はこんな感じ。

 

組み立てるとこうなる。

燃料フィルターの奥行きが足りなかったので修正しよう。

ポンプの幅も修正。

 

 

3個目

ポンプの取り付け面をもう少し修正。

 

 

4個目で完成。

 

 

紙を0.5mmのアルミ板に糊で貼り、ハサミで切る。

曲げて、リベットで止める。

 

 

燃料計との干渉も無し。

 

 

ポンプステーとリベット止め。

 

 

手曲げなので若干角が歪んでいるけど、機能に影響は無い。

インプレッサ用の旋回チャンバーに比べるとかなり小さいけど、

ヴィヴィオの燃料ポンプ流量は少ないし、

効率良く燃料を蓄える用に形状を工夫してあるのでこれで十分だろう。

 

 

これでFUJI SPEEDWAYの最終コーナーで全開で踏めるかな?

悪影響が出ない形状にしてあるし、効果確認は本番でやってみよう。

 

 

※エクセルデータの図面が欲しい方は連絡をください。

 

 

<8/18追記>

チャンバー単独だと全く効果が無いどころか、むしろ悪化した。

残り20Lで息継ぎ発生。

対策として、タンク内にあるリターン出口からホースを伸ばしてチャンバーに挿すことで、

残り3Lでも息継ぎが発生しないようになった。

(但し、FUJI SPEEDWAY において Sタイヤ使用での条件。 )

 

ホースはフッ素ゴムの内径8mmを使用。

その際、燃料計に干渉しないよう、ホースを長めに使い、時計回り方向で取り回してチャンバーに取り付けた。