VIVIO ヘッドライト リフレッシュ作業
黄ばんだヘッドライトはボロく見える
そして夜は暗くて危ないと、一つも良いことが無い。
ということで綺麗にしよう。
ヘッドライト磨きは技術としては何も難しいことは無い。だけど、選定する薬剤および順番を間違うと必ず失敗する。
※管理人トミーの知識と経験に基づいて何度も失敗しながら発見した作業のため、真似して失敗しても責任は取りません。
黄ばみの原因は、ヘッドライトの材質、ポリカーボネートが紫外線で劣化したことによる。
黄ばみを取るには、物理的に劣化した表面を除去するしかない。
しかし、表面を削るだけではいずれまた劣化してしまう。
ここでは耐久性向上の技術も紹介する。
まず施工前の状態。明らかに黄ばんでいる。
#800のペーパーでひたすら磨く。手による水磨きでOK。
黄ばみが取れたら、#1500に切り替えて磨き傷を取っていく。
そしてコンパウンドで磨き上げる。
電動ポリッシャー必須。
後述のクリアー塗装では磨き傷を消せないので、鏡面になるまで仕上げること。
あと、写真のコンパウンドはワックス成分が含まれているため、この後の作業に支障がでます。。。
ノンワックスタイプを使うこと。
磨き終わり。
とても綺麗になった。
これだけでは月日経過でまた黄ばんでしまう。
この後の作業で表面をUVコーティングする。
まずは水性クリアーを塗る。
ひとまず目的はツヤ出しだ。
お勧めはALESCOの水性アクリルシリコン。
絶対に水性塗料を使うこと。ヘッドライトの材質であるポリカーボネートは有機溶剤に非常に弱い。
石油系の塗料を使うと白濁してしまう。その場合は磨き作業からやり直しになる。
水性クリアーは剥がれやすいので下地にミッチャクロンを塗る。
しかしミッチャクロンは石油系塗料のため、厚塗りは厳禁だ。写真のようにうっすらと濡れていればで良い。
乾いたら水性クリアーを塗る。
タレる寸前まで塗りこんでツヤッツヤにする。
ALESCOの水性塗料は、ツヤが簡単に出せる。
しかし耐候性に劣るため、2〜3年でボロボロになってしまう。
そこで、2液ウレタン塗料を重ね塗りする。
耐酸性雨、耐擦り傷、耐熱、耐紫外線、と優れた塗料だ。
使うのはアサヒペンの “弱”溶剤性2液ウレタンクリアー。
使用前に缶の中で硬化剤を混ぜて反応させるタイプだ。
他のメーカーも2液ウレタンスプレーを販売しているが、溶剤性なのでポリカーボネートには使用不可。
唯一、アサヒペンだけがヘッドライトの塗装に使用できる。
さて、水性クリアーが完全に乾いたら、同じようにミッチャクロンを軽く吹き付け、ウレタンクリアーを塗る。
このアサヒペンのスプレーの欠点は一つ、ノズルがイマイチなこと。
霧が細かすぎる。被塗物に付きづらいし、パサパサに乾いてツヤを出しにくい。
しかしここで、あらかじめALESCOの水性クリアーを塗っておくことにより、弱溶剤ウレタンとうまく馴染んで簡単にツヤが出る。
ここまで、各塗装後に磨く必要は一切無い。
うまく塗れていれば鏡のように完璧な仕上がりになっているはず。
あと、注意点は乾燥時間ね。下にまとめる。(気温20℃〜30℃)
コンパウンド磨き完了
↓
ミッチャクロン塗布後 10分
↓
水性クリアー塗布後 3日
↓
ミッチャクロン 10分
↓
2液ウレタンクリアー塗布 1日
↓
完成
この方法は簡単だが、時間はかかる。
あー、こんなに書いてしまって、ヘッドライト磨き業者に刺されないか心配だ。