VIVIO オルタネーター修理

 

 

1000km耐久レースも無事優勝を果たし、残り1日の夏休みを地元の宇都宮でドライブしていたら、メーターが動かなくなった。

メーターの接触不良かなーと思い、駐車場に停めてメーターを調べるも異常なし。

 

そして出発しようとしてキーを回したら、セルが動かない・・・

バッテリ上がりだ。

 

JAFを呼んで見てもらうと、アイドリング中の電圧が10Vしかない。

オルタネーターが壊れたみたい。

とりあえず実家までレッカー牽引してもらった。

 

このヴィヴィオはエンジンは何度も載せ換えているけど、オルタネーターは使いまわしていた。

オルタネーターの走行距離は188000kmになる。

レースや峠で過酷な環境で使用していたため、普通より早く消耗していたかもしれない。

 

 

リビルドのオルタネーターは安いから買っても良いんだけど、勉強の為に自分でオーバーホールすることにした。

まず、オルタを外す。

パワステとエアコンが無いので、楽チンだ。

 

 

 

ケースをばらして、ベアリングを交換する。ベアリングプーラーは必須。

右側が古いベアリング。

 

 

カーボンブラシだけ交換すれば済むけど、ついでなので基盤も交換する。

 

 

コイル裏側に7mmのナットが3本ある。

 

 

今回の役立ち工具@

7mmのディープソケット。ディープソケットが高かったので、サンダーで削って作った。

 

 

コイルとダイオードASSYが半田付けされている。

基盤側をニッパーで切ってしまう。

コイルは切らないように注意。

3箇所切る。

 

 

ダイオードASSYが外れた

 

 

カーボンブラシホルダーとダイオードASSYが半田付けされている。

ここもニッパーで切ってしまう。

カーボンブラシホルダーは切らないように注意。

 

カーボンブラシを外す。

半田ゴテで根気良く暖めながら引き抜く。

 

 

新旧カーボンブラシ比較。

短過ぎて接点と接触してなかった。

 

 

新しいカーボンブラシをこのくらいの長さに固定して

 

 

半田付けする。

振動で取れないようにしっかりつけること。

 

カーボンブラシの交換は完了

 

 

 

コンデンサーも交換してしまおう。

電解コンデンサーは熱に弱く、経年劣化しやすい。

オルタネーターのコンデンサーが電解式かは知らないけど・・・

下が古いコンデンサー。

 

 

コンデンサー交換完了。

 

 

今回の役立ち工具A

KNIPEXのニッパー。

すごく高いけど、すごい切れ味。どんな材質でも切れる。

 

 

コイルとダイオードASSYを半田付けする。

 

 

ここも振動を受けるのでしっかり半田付けすること。

 

 

 

ケースを戻す。

カーボンブラシに開いてる穴は、こうやって針金を入れて固定するためにある。

そうしないと接点と干渉してしまい、組み付けられない。

 

 

プーリーを外す時のワンポイント

いらないベルトをプーリーに巻きつけて、

 

ボルトに引っ掛ける。

これだけ。

クランクプーリーなんかの高トルクもこの手でいける。

 

 

締めるときは巻き付け方向が逆になる。

 

 

オルタネーター修理は無事に完了。

部品代は全部で7000円程度。

 

カーボンブラシ 23735KA000 280円×2個

ベアリング 23721KA060 712円

ベアリング 23721KA050 376円

コンデンサー 23808KA000 312円

ダイオードASSY 23830KA110 5960円!!

 

 

走行距離が20万キロ近くのヴィヴィオは注意しよう。

 

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