ビート インジェクター高効率化

※2017年8月の作業を2018年6月に思い出しながら書いています。

 

ビートのインジェクターは1孔式だ。

多孔式にすると燃焼効率が良くなり燃費向上するので変更したい。

 

しかしE07エンジンシリーズの丁度良い多孔インジェクターは無い。

P07A、S07A、L13A、LDAなどを買って試したが形状が全く異なるので流用不可。

なので他メーカーから、容量と形状の近い物を探して流用することにした。

自分の経験からトヨタ、日産、スバル、マツダ、スズキは同形状で使い回しできることは分かっている。

ホンダも同じだと良いな。

 

 

まずインジェクター容量 

ビートが 200cc 1孔

 

容量の近いインジェクター

スズキ keiターボ 210cc 4孔 を購入。

 

 

 

ビートのノーマルインジェクターを外す。

狭くて大変。

 

 

コネクタ比較。

左が普通。右がビート。

やはりホンダは専用形状。ポン付けとはいかない。

当時にどういう拘りがあったのか知らないけど非効率なモノ作りしてる。

 

スズキインジェクターを流用する方法。

スズキのインジェクターケーブルに110型端子のオスを取り付けて、ビートのコネクタに挿せば動作する。

 

 

加工はこれだけ。スズキのインジェクターコネクタのケーブルに端子をカシメる。

 

ビート側のインジェクターカプラーメスに挿す。

これで終了。

純正ハーネスは何も触っていないのでいつでもノーマルに戻せる。

 

 

形状の比較

長さが若干異なる。

 

高さ調整はゴムマウントでカバーする。

16472-PD6-000

 

それと

16473-PD6-000

の組み合わせでピッタリ収まる。どうやったかは忘れた。

 

 

取り付け完了。

ホンダのエンジンにスズキのインジェクターが組み込まれた歴史的瞬間。

あっさり始動。

燃料漏れも無し。俺完璧。

 

しかし試走すると遅い気がする。

最高速が168km/h→164km/hと落ちた。

排気音と空吹かしの感覚から、なんとなく薄い感じがする。

インジェクター快弁率でも15%ほどインジェクター流量が少ない数値を示していて、やはり薄い。カンペキじゃない。

何故だ?

ビートの200cc/minがデマだったのか?

 

原因不明だが耐久レースが迫っているので、15%流量を上げなくてはならない。

元に戻すのは一瞬で出来るがその選択肢は無い!

 

15%増やすためには240cc/minのインジェクタが必要だ。

丁度ヤフオクにジムニー用 260cc/min 12孔が出品されていたのでかなり高かったが落札。

取り付け後、今度は良い具合になった。少し微妙に濃い気はするが。

最高速は167km/hと元に戻った。

 

これが完成したのが2017年8月6日

耐久レース本番まであと6日。

このままレースに出よう。

<結果>10時間耐久レースの9時間40分経過でガス欠によりリタイヤ。。。

レース後日に調べて原因が判明。

ホンダとスズキで燃圧が異なっていた。

 

ホンダは 2.0kg/cm2

スズキは 2.5kg/cm2

 

だからスズキkeiは 2.5kg/cm2にて 210cc/minなので、 ビートに取り付けた2.0kg/cm2では 170cc/minの流量になるというわけ。

インジェクター快弁率+15%だったこと合致する。

 

 

さて結論。

スズキのインジェクターを流用するには 250cc/minを選定すれば良い。

今回は260cc/minを付けたため 208cc/minと4%濃くなっていた。

ガス欠も納得。

4%程度ならあとでECUを書き換えて補正しよう。

 

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