エンジンボアアップ 1977cc化 その@

 

 

どうやらまたエンジンブローしてしまったらしい。打音がヒドイ。

 

マフラーのインナーサイレンサーを外して、オーディオのボリュームを上げれば気にならなくなって、普通に走れるのではあるが。

とはいっても、やはり気になるので直すことにした。

原因はメタルの当たりかと思い、クランクメタルとコンロッドメタルを新品に換えたが改善されず・・・

バルブクリアランスも問題なし。

 

しばらく原因不明のまま乗っていたが、メタル交換の際に3番シリンダーのクロスハッチが消えていたのを思い出した。

ピストンの歪みによる、首振りと判明。

修理は・・・出来なくもないけど、ダメージがどこまで来てるか分からないので、エンジンを作り直すことにした。

経費節約で腰下のみの製作である。

 

早速ヤフオクでエンジンを買う。3万円。NA8エンジンなんかほとんど捨て値だね。

ヘッドカバーが青に塗装されている。だけどNA8のヘッドは使わないのでゴミ箱行きです。

 

 

スライドカムプーリーが着いてました。これも使わないけどね。

 

 

ヘッドを降ろした。

 

 

 

10万キロ走行なのに、クロスハッチが綺麗に残っている。

前オーナーはオイル管理をしっかり行っていたようだ。

 

 

 

で、今回組むピストンはこれだ。

RB26DETTのN1用ピストン。純正部品なのに1個 14500円もする高級品だ。

φ86だから、NA8Cノーマルのφ83から3mmボアアップで1977ccになる。

 

 

 

ピストンのスペックはこれ。

 
BP-ZE
RB26
ボア
φ83
φ86
コンプレッションハイト
31
30
ピストンピン
φ20
φ21

 

ターボ用だし、重量はちょっと重いかも。

 

 

BP-ZEのコンロッドとピストンを分離する。

 

ピストンピンを抜く

 

ばらした。

 

 

ばらしたところでピストンを比較する。左がRB26 右がBP-ZE

 

 

側面から。RB26はコンプレッションハイトが1mm低いのだが、ピストントップが3mm盛り上がっている。

 

 

裏面。RB26はクーリングチャンネルが空いている。

 

 

やはり圧縮比で悩んだ。11.0狙いなのだが、

私のNBヘッド+純正ヘッドガスケット+RB26ピストンの組み合わせだと、圧縮比12.7になってしまう。高すぎ。

NA8ヘッドなら11.8なのでギリギリ使える。

がしかしNBヘッドの方がポート形状とかサージタンク形状が優れているのでこのまま使いたい。

 

そこでガスケットの厚みを変えて調整するとか色々考えたが、

ピストントップを1.8mm面研して狙いの圧縮比11.0にすることにした。

 

 

 

コンロッドは小端部の拡大加工に出す。φ20 → φ21 にする。

ヴィヴィオの時と同じ戸田レーシングさんに依頼した。

 

 

 

 

そのAへ続く