ロードスター 1977cc 可変バルタイ化 そのB

 

 

ヤフオクで中古エンジンを購入。

走行距離10万キロで84000円。人気があるため、ちと高い。

型式はBP-VEとなる。

ブロックの刻印は「BP」なので車検は問題なし。

しかしこのまま載せるのでは普通だ。

ここはやはり1977ccにボアアップしてしまおう。

 

お金を節約するために、ブロックは前のNA8エンジンから移植することにした。

 

 

ということで、購入したエンジンを分解。

バラしながらBP-ZEと、BP-VEの部品の違いについて解説しよう。

 

まず、一番大きな変化点、可変バルタイ機構が付いた。

吸気側のみ。

 

可変バルタイを動かすための油圧取り口。

NA8の油圧センサー穴から取り出している。

エンジンマウントも形状変更。締結ボルトが一本増えている。

それに伴い、オイルパン側もナット穴追加されいる。

 

 

オイルクーラーが厚くなっている。

左がNA8、右がNB8。

 

クランクプーリーにクランク角センサー用の検出山が追加

 

ピストンはハイコンプを使用。

かなり盛り上がっていてやる気の出る形状だ。

 

左がブローしたNA8のエンジン、右がNB8可変バルタイエンジン

それぞれヘッドを外したところで、ひっくり返して並べてみた。

 

オイルバッフルプレートがゴツくなっている。

ここで剛性を出しているらしい。

 

バッフルプレートはクランクキャップと締結されている。

ボルトがトルクス・・・

こんな工具は普通持ってないぞ。

 

 

トルクス工具を使い、バッフルプレートを外す。

 

 

左がNA8、右がNB8、クランクキャップの形状は同じ。バッフルプレートだけの移植は可能だ。

 

 

オイルポンプは容量アップされているらしい。

左がNA8、右がNB8。

よく見るとプラスネジからトルクスネジに変更となっている。

プラスだと舐めやすいからだろうな。

 

クランクを外したところ。

クランクはNA8、NB8 形状は同じようだ。

 

 

スラストベアリングが変更になっている。

左がNA8、右がNB8。

なので、今回、NA8のブロックを使うため、スラストメタルは細いタイプを使う。

スラストは殆ど減らないので問題なし。

クランクはNB8でいける。

 

 

NB8ブロック。左側のオイル穴と水穴が無くなっている。

コストダウンだろう。

 

こちらがNA8のブロック左側。

オイル穴と水穴があってメクラボルトで塞がれている。意味無しだもんな。

でもターボ化するときはこれがあると楽なんだ。

 

 

さて、次回はいよいよ新エンジンの組み立てだ。

そのCへ続く