ロードスター 1977cc 可変バルタイ化 そのH

 

 

いよいよ終盤。

可変バルタイの制御をどうするかだ。

 

 

フルコンが不安定な話をよく耳にするので、エンジンは純正ECUで制御したい。

さらにNB8のECUは書き換えが出来ないので、NA6CEのECUを使いたい。

ということで、NA6CEの純正ECUを使うことに強く拘っている。

 

ECUがNA6CEのままなので、VVTの制御ができない。

サブコン的なもので制御する。

 

 

 

さて、 DIY AutoTune というアメリカのショップがあり、

MegaSquirtという汎用のフルコンを販売している。

このフルコンは電子部品の選定をキチンとしており、純正ECU並みの信頼性がある。

どこかのように安い部品ばかり載っている製品は、走行中にいきなり停止したりするため、恐ろしくて使う気になれない。

 

話を戻して、ここのショップからVVTunerというサブコンが発売されている。

これがなんと、NB8ロードスターのVVT制御専用として開発されたものだ。

専用品のため他車のVVTには使えない。

 

 

 

アメリカから直輸入した。

利点はECUと完全に独立している点だ。

もしVVTunerが故障してもエンジンには影響しない。(バルタイが低速側で固定になるだけ。)

 

 

アクセル開度はインマニの負圧で見る。

シリアルケーブルで通信が出来る。

VVTのMAP書き換え、エンジン回転数、インマニ負圧、目標カム角度、現在カム角度、ソレノイドバルブ開度、連続データログができる。

アクセル全開での時間と回転数の記録を使って、馬力測定ができるかも。

 

 

エンジン側とはD-sub15ピンで接続する。

クランクセンサ、VVTカム角センサ、12V電源を繋ぐだけで完了。

自分はやらないが、同社のフルコンMegaSquirtと繋ぐ事も可能。

 

 

 

 

配線作業。

VVTunerの線にギボシ端子を繋いでいく。

芯線が細いので、2つ折りにしてからカシメるのがコツ。

 

 

だが銅線の材質があまり良くない。基盤の性能は良いのに・・・

これではすぐ錆びてしまう。

銅が錆びると強力な絶縁体になり、通信不良となってしまう。

予防としてギボシ端子の上から半田を流し込み、酸化防止をしておく。

 

 

次にNB8のエンジンハーネスから、可変バルタイの部分だけ抜き取る。

 

 

センサーとVVTunerを繋いでいく。

長さを調整しながらまとめる。

下の写真はまだ仮配線。

電源は イグナイタのあった場所から引いた。

IGN-ONで12Vが流れるので便利。

 

 

 

一通り配線が終わったらノートPCと接続して、マップの確認。

 

親切なことに最初からVVTunerにマップが入れ込んであった。

良く出来ているマップなので、そのまま使用してエンジンを始動して問題無し。

 

 

下のマップはHPから引用。

縦軸、横軸も含めた全てのパラメータが変更できる。

PIDだけは車両によって変更することがあるみたい。

出荷時 P:24 I:12 D:0

 

 うまくいかない場合は、これにしろと書いてあった。

P:20 I:15 D:0

 

 

とっても簡単。

半日で終わった。あっけない。

 

 

で、可変バルタイが動いた感想。

超速い、、、という程でも無いが、

トルクバンドが広いのでとても走りやすい。

トルクピークは5500rpm辺り

回して7000rpmだろう。

もうちょっと高回転が回ると楽しそうだ。

 

800rpm〜7000rpmまで切れ目無く加速する隙の無いエンジンになった。

 

最終的にVVTunerの置き場所はここ。

グローブボックス内。

NA6CEのECUと一緒に入れた。

 

 

 

パワーチェックへ続く