いよいよ終盤。
可変バルタイの制御をどうするかだ。
フルコンが不安定な話をよく耳にするので、エンジンは純正ECUで制御したい。
さらにNB8のECUは書き換えが出来ないので、NA6CEのECUを使いたい。
ということで、NA6CEの純正ECUを使うことに強く拘っている。
ECUがNA6CEのままなので、VVTの制御ができない。
サブコン的なもので制御する。
さて、 DIY AutoTune というアメリカのショップがあり、
MegaSquirtという汎用のフルコンを販売している。
このフルコンは電子部品の選定をキチンとしており、純正ECU並みの信頼性がある。
どこかのように安い部品ばかり載っている製品は、走行中にいきなり停止したりするため、恐ろしくて使う気になれない。
話を戻して、ここのショップからVVTunerというサブコンが発売されている。
これがなんと、NB8ロードスターのVVT制御専用として開発されたものだ。
専用品のため他車のVVTには使えない。
アメリカから直輸入した。
利点はECUと完全に独立している点だ。
もしVVTunerが故障してもエンジンには影響しない。(バルタイが低速側で固定になるだけ。)
アクセル開度はインマニの負圧で見る。
シリアルケーブルで通信が出来る。
VVTのMAP書き換え、エンジン回転数、インマニ負圧、目標カム角度、現在カム角度、ソレノイドバルブ開度、連続データログができる。
アクセル全開での時間と回転数の記録を使って、馬力測定ができるかも。
エンジン側とはD-sub15ピンで接続する。
クランクセンサ、VVTカム角センサ、12V電源を繋ぐだけで完了。
自分はやらないが、同社のフルコンMegaSquirtと繋ぐ事も可能。
配線作業。
VVTunerの線にギボシ端子を繋いでいく。
芯線が細いので、2つ折りにしてからカシメるのがコツ。
だが銅線の材質があまり良くない。基盤の性能は良いのに・・・
これではすぐ錆びてしまう。
銅が錆びると強力な絶縁体になり、通信不良となってしまう。
予防としてギボシ端子の上から半田を流し込み、酸化防止をしておく。
次にNB8のエンジンハーネスから、可変バルタイの部分だけ抜き取る。
センサーとVVTunerを繋いでいく。
長さを調整しながらまとめる。
下の写真はまだ仮配線。
電源は イグナイタのあった場所から引いた。
IGN-ONで12Vが流れるので便利。
一通り配線が終わったらノートPCと接続して、マップの確認。
親切なことに最初からVVTunerにマップが入れ込んであった。
良く出来ているマップなので、そのまま使用してエンジンを始動して問題無し。
下のマップはHPから引用。
縦軸、横軸も含めた全てのパラメータが変更できる。
PIDだけは車両によって変更することがあるみたい。
出荷時 P:24 I:12 D:0
うまくいかない場合は、これにしろと書いてあった。
P:20 I:15 D:0
とっても簡単。
半日で終わった。あっけない。
で、可変バルタイが動いた感想。
超速い、、、という程でも無いが、
トルクバンドが広いのでとても走りやすい。
トルクピークは5500rpm辺り
回して7000rpmだろう。
もうちょっと高回転が回ると楽しそうだ。
800rpm〜7000rpmまで切れ目無く加速する隙の無いエンジンになった。
最終的にVVTunerの置き場所はここ。
グローブボックス内。
NA6CEのECUと一緒に入れた。