NA6CE クランク破損 原因調査編

 

 

友人のロドスタが絶不調になった。

話を聞くと、徐々に遅くなってきて、今では軽トラックより遅いらしい。

推定出力は30馬力程度と思われる。

このオーナーは原因がエアクリの汚れだと思っていたらしい。

しかし真実は初期型ロドスタによくあるエンジンブローであった。

 

 

NA6CEの前期型エンジンはクランクのキー溝が欠けてバルタイがずれるという致命的な欠陥を持っている。

原因は @クランクが細い。A補機類の負荷が全てキー溝にかかる。 この二つだ。

エアコンとパワステを外せば大丈夫との噂があるけど・・・・

つまり簡単に言うと、設計ミスかな〜

 

NA6後期型からは完璧に対策してあるので安心。

トミーのロドスタはNA6後期型だったよ。←今はBPに載せ換えちゃったけどね。

 

 

 

そのエンジンをバラしてみた。

ピンボケ気味ですみません。

クランクの溝が広がっている。

衝撃的。

 

 

プーリー側の写真。

キーが削れている。

これも衝撃的。

 

 

プーリーから外したキー

本来は四角形のはずだが・・・

 

 

 

 

イマイチ解りづらいと思うので、現象を図で説明する。

これが本来の姿。

中心の灰色がクランク。小さい黄色がキー。外側のオレンジがプーリー。

左の絵はクランクを正面から見た図。 右の絵は側面から見た断面。

 

 

 

それがこうなる。

クランクの溝が広がる。同時にキーも欠けてしまう。

バルタイがずれて調子が悪くなる。

症状は徐々に進行するので、最後には自走できなくなってしまう。

 

 

一般的にはこうなると修理不可能らしいのだが、知恵と勇気を振り絞って復活させることにした。

 

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