ヴィヴィオのバルブリフターは直打式でアウターシム式だ
しかし、競技車にはインナーシムというイメージがあるので、前から気に入らなかった。
アウターシムは浮き上がってパタパタしてるのが精神衛生的に良くない。
アウターシムはメンテナンス性が良いと言われるが、ヴィヴィオDOHCには当てはまらない。
SSTを使いクランクを回して交換するのが大変。カムを外すのが手っ取り早い。
どうせカムを外すのであればインナーシムであっても手間は同じことだ。
よし、インナーシム化してしまおう。
ショップからアフター品でロドスタとかAE86にはインナーシム変換KITが販売されている。
だが、マイナーなヴィヴィオにはインナーシムKITなど全く市販されていない。
ということで、
「たかがリフターだろう、直径と高さが合えば流用可能なはずっ」
つまり、他車品を一つづつ買って、合うものを探すことにした。
ところが、
無い・・・全然無い
寸法が0.5mm違いとかザラ。
もうヘッド側をボーリングして合わせてしまおうかと、探すのをあきらめかけていたところ、
たまたまヤフオクで某メーカーの中古品が出品されており、これがドンピシャ!
直径、高さ寸法がまるでヴィヴィオ専用品で設計されたかのよう。
これは新品だと38ユーロ/個。1台分16個で84000円もするはずだったのが、
なんと、中古16個で1000円だったwww
次にインナーシムの適合するものを探す。
これはトップハット形状で内径を合うものを探す。
リフターに比べるとファクターが1つのみなので、簡単に見つかった。
2メーカー目で適合。0.04mm刻みで注文できる。
↓は間違い。ディスク形状のものを16個注文してしまった・・・。即ゴミ箱行き。
さて、重量比較
純正リフター+純正アウターシム 26.9g
流用リフター+流用インナーシム 17.5g
9.4g軽い。
16個で150.4gの軽量化だ。
なるほどレブ付近だとこれが1秒間に70回も往復して、リフト量が6.8mmで、、、、、、あれ? でもスプリングで戻されるから、、、馬力向上は無い?
慣性減少だけか?
どちらにしてもサージング対策にはなるから、オーバーレブの保険になるだろう。
用途がほとんど競技車だから信頼性が上がるのは良いことだ。
早速取り付けよう。
カムを外して取り付けー。
車載で余裕。
交換前のバルブクリアランスを測定した。
この710ccエンジンは、一度もクリアランス測定したことが無い。今回が初めて。
IN |
- | EX |
||
8 |
0.05 |
8 |
0.17 |
|
7 |
0.14 |
7 |
0.13 |
|
6 |
0.20 |
6 |
0.14 |
|
5 |
0.15 |
5 |
0.15 |
|
4 |
0.15 |
4 |
0.18 |
|
3 |
0.17 |
3 |
0.15 |
|
2 |
0.10 |
2 |
0.16 |
|
1 |
0.20 |
1 |
0.19 |
バラバラだなあ。特に吸気が酷い。
EN07のメーカー基準値は IN:0.15±0.02、EX:0.20±0.02 だ。
いよいよインナーシムと専用リフターを組み付ける。
インナーシムを載せる
専用リフターを載せ、カムを取り付ける。
タイミングベルト合わせはbPピストンのプラグホールにドライバーを挿して上死点を出せば簡単にできる。
クランクプーリーの合いマークなど不要。
組み付け後にバルブクリアランスを測定。
IN |
- | EX |
||
8 |
0.08 |
8 |
0.13 |
|
7 |
0.07 |
7 |
0.15 |
|
6 |
0.08 |
6 |
0.12 |
|
5 |
0.07 |
5 |
0.12 |
|
4 |
0.06 |
4 |
0.13 |
|
3 |
0.07 |
3 |
0.15 |
|
2 |
0.08 |
2 |
0.14 |
|
1 |
0.09 |
1 |
0.13 |
前述した通りメーカー基準値は IN:0.15±0.02、EX:0.20±0.02
だがトミーの経験に基づき吸気を狭くしてみた。
で、試走した感想。
タペット音が静かになった。(クリアランス詰めた効果)
空ぶかしが軽くなったような感じ?
改善されてるはずだが微少すぎて体感できない。。
部品を揃えるまでに1ヶ月かかったがようやく完成。
今回のネタは途中から手段が目的になってる気がする。。。