ビート エンジンボアアップ803cc その1 仕様検討 ピストン選定
2018年9月某日
さてさて、K4-GPも終わり、やっと取り掛かることができる。
ビートの排気量アップだ。
ビートはラップタイムが遅い。コーナーは速いのだけど、加速と減速がダメだ。
ブレーキはPバルブの調整で少しはマシになった。
残るは加速。
速くするにはハイカムが安易な手段だが、トルクと寿命と燃費を犠牲にするため耐久レース向きではない。
やはり排気量アップが最も効果的。または過給器を付けるとか。
排気量アップの方法は2種類ある。
ストロークアップと、ボアアップだ。
E型エンジンの乗せ換えを検討する。
まずビートはE07A φ66.0×64.0 656cc
良さそうなのがこれ、
初代インサイトのECA φ72.0×81.5 995cc
ビートで995ccあれば相当速そうだ。100PS、9.3kgmあたりを狙えるだろうか。
ECAのエンジンそっくりそのまま流用できれば問題ない。
しかしビートと回転方向が逆(ECAで他車と同じになった)いるため、エンジン流用は不可能。
それに型式変更になってナンバー取れないし。
ではヘッドをE07Aにして、ECAブロックとECAクランクを流用し回転方向を変更するのではどうか。
ECAシリンダーブロックがクランクセンターがオフセットされているため回転方向変更は無理。
それならばE07AブロックにECAクランクシャフトのみを流用した場合はどうか。
高回転エンジンはストロークに対してコンロッドが充分に長いことが求められる。
連桿比(れんかんひ)、ストロークとコンロッドの比率。
単純にECAロングストローククランクとを流用すると酷い結果になってしまう。
結論、ストロークアップを検討した結果、不適切と判断した。
前置きが長くなったがピストンボアアップで行くことになった。
ピストン径はECAがφ72.0だからそこまでは大丈夫だろう。
72mm付近のピストンを探してみよう。
選定したピストンは他メーカーの73.0mmピストン。
φ73.0×64.0=803ccになる。80PS、7.4kgm程度だろう。
ピンハイト 26.5mm
圧縮比は8.8になる計算。面研で調整しよう。
ビート純正は10.0。
しかしピストンピンがφ18と太い。
ビート純正はφ16。
E07Zターボはφ18らしいという情報あり。本当ならコンロッドが流用できるだろう。