ビート エンジンボアアップ803cc その2

 

いろいろ仕様検討

 

<希薄燃焼アイテムの検討で2つ>

1.ナトリウム封入バルブ

S660の排気側がナトリウム封入バルブになっている

購入して流用可能か寸法測定してみたた。

S660 : 傘径20.5 ステム径5.45 全長100.6

ビート: 傘径21.0 ステム径5.45 全長116.5

 

短く使えない。ステムを繋いで伸ばすのを業者に当たってみたが精度1/100mmを満たせないと断られた。

三菱重工じゃないと無理かね。

流用は不可とする。

 

 

2.ローラーロッカーアーム

E07Zからはロッカーアームがボールベアリング式になっているらしい。

低燃費アイテムだ。しかし問題が2つ。

重くなるためバルブサージングが起こる。先人達によると7500rpmでサージング発生するようだ。

対策は強化バルブスプリングを使うこと。15%程度の強化で良い。

イマズ製が丁度そのくらいのため購入。

しかしスプリング強化すると燃費悪化する。。。どっちにするか悩む。

もうひとつ決定的な問題として、カムプロフィールが変わってしまうことだ。

ベアリングになるとカムとの接触面の円弧が小さくなるため、バルブ開き方が変わる。

カム山が尖ったようなプロフィールになる。

バルブ開きの積分値減る、つまり吸気量が減って、トルクとパワーが減るということ。

E07Z用のカムを使うと問題は解決するが、52PS/7200rpmに落ちるため却下。

ロッカーアームはE07Aのソリッド式で行くことにする。

 

 

<過給器にするかNAにするか>

E07A 803ccでの予想出力。

NAの場合 78PS/8000rpm、7.5kgm/7000rpm

これでは勝てない。

何とかブースト0.2〜0.3ほどかけたい。

ブースト0.2の場合 94PS/8000rpm、9.0kgm/7000rpm

ブースト0.3の場合 101PS/8000rpm、9.7kgm/7000rpm

私のE07Aはジムニーのインジェクターを使っているから104馬力までは大丈夫。

過給器を付けてブースト0.2狙いにしよう。

過給器選定 1 

E07Zのタービンを流用ではどうか。

課題はE07Aブロックにはオイル取出し経路が無い。

水は取り出せる。

 

過給器選定 2

ではオイルと水のいらないスーパーチャージャー流用ではどうか

課題は回転方向が一般的なエンジンと逆なこと。

EATON製の高効率スーパーチャージャーは使えない。

スバルの古い二葉式ルーツブロアーであれば回転方向は気にしなくて良いので流用可能だ。

ヴィヴィオ用は風量が少ないのでプレオ用スーパーチャージャーを購入

 

過給器選定 3

電動ブロワーで良いのあるかも。

電動ブロワの一番強力なやつでBOSH製 ブースト0.07 800W というのがあった

過給圧を計算すると・・・・だめだ〜0.1にも届かない。

この3倍の能力が欲しい。でも消費電力2400Wかあ。

電力供給を解決しないと採用不可。

ちなみにビート純正オルタで700W程、ハイエースの寒冷地仕様で1800Wくらい。

 

 

ということでスーパーチャージャー化が有力候補。

インタークーラーは水冷にすれば簡単に作れるだろう。ロードスターでの実績あり。

 

 

<圧縮比の設定>

0.2ほど過給掛けるのでレギュラー仕様なら9.6あたりだろうか。

この803ccピストンを組んだ場合の圧縮比を計算すると8.8。

ちと低い。この圧縮比ならブースト1.0キロで160馬力だね。魅力的ではあるが目的のK4-GPにはオーバースペックだ。

ヘッド面研0.6mmすることで圧縮比9.4にする。

 

 

 

その3へ続く