ボクスター 重ステ化@ 2012.6.1

 

 

先日、パワステラインから出火したことにより、対策としてパワステを外すことにした。

パワステを修理しようとすれば簡単に直る。

1本の高圧ホースを交換するだけ済む。

だが、いつかまた再発するかもしれない。

 

あの炎の恐怖を体験してしまうと、もう根本から原因を取り去ってしまいたい気持ちになる。

たまたま街頭の無い夜道だったから早く気づいて助かったが、運が悪ければ焼け死んでたかもしれないし。

 

もう一つ理由がある。

ボクスターはパワステが軽すぎてグリップ情報が分からないのだ。

初代のレガシー並みに軽い。

ミッドシップだと事故の危険がある。

さらに速度感応式ではなく、エンジン回転数式のため、高速道路で真っ直ぐ走るのにとても神経を使い疲れる。

 

こんな問題だらけのパワステは無い方が良い。

 

 

ボクスターのエンジン補記類の解説。

赤:クランクシャフト

黄:パワステポンプ

緑:オルタネータ

水色:エアコン

青:ウォーターポンプ

紫:テンショナープーリー

これら全てが1本のベルトで駆動されている。

エンジンの上部にあるのがパワステ。

シートを倒し、サービスホールを開け、幌を半開きにして作業。

バルクヘッドが邪魔で非常に作業性が悪い。

 

だが、パワステポンプ本体を外すのは難しいみたい。

インテークパイプを外せばいけそうだが、これも大変。

 

 

パワステオイルを抜いてあるため、ポンプの回転は止めたい。

プーリーが3本のボルトで止まっている。

まず外してみる。

 

しかし、プーリーのマウントがベルトに当たる。

 

圧入されているぽいので引き抜く。

が、超固くてビクともしない。

そういえばポルシェは熱圧入が好きだったよな〜。

この場所でバーナーで焙るわけには行かない。

 

軸周辺を軽く削る。

 

抜けた。

パワステポンプの下側も当たるので少し削る。

 

プーリーを一つ外したことにより、ファンベルトの長さが変更になる。

(元)6PK-2115

(改)6PK-2055

 

そして、試運転へ。

 

・・・ダメだ。重過ぎ。

純正パワステの重さを10とすると、100の重さ。

両手で思いっきり握ってようやく曲がれる。

危なくて走れない。

 

 

ロードスターの重ステは指1本で回るくらい軽いのに、この差は何だろう?

 

Aへ続く