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ヴィヴィオのインジェクターは1孔式だ。
1992年当時としては普通の仕様。
一方、現在の主流は多孔式インジェクターだ。
理由は燃料の霧化がが良くなり、燃焼効率が上がり、燃費向上するため。
すでにトミー号にはプレオのインジェクター(10孔式)が付いている
が、ヴィヴィオのインジェクターとは流量が違いすぎるため、ECUの書き換えが必要になる。
噴射時間係数を変更しないとアイドリングすら出来ない。
そこで一般人がお手軽に流用できるインジェクターが無いかと探していたところ、
丁度ピッタリのものを発見した。
寸法、カプラー形状が同じ。
ヴィヴィオが170cc/minに対し、これはほぼ同等。
そして4孔式とちょっとだけ効率が良い。
ポン付けで完成。
細かいことを言えば、このインジェクターは流量がほんの少し減る。だけど110馬力までは対応できるので充分。
ヴィヴィオは元々燃調が濃過ぎなので少し流量を落としてやるのが正解なのだ。
理論上は5%ほど燃費向上するはず。
・・・・・・・・・・ネタA・・・・・・・・・・
インジェクターブラケットの断熱。
トミー号はインジェクターブラケットがインマニと直に接触しているため、ガソリンの温度が上昇しやすい。
燃料温度が上がるとガソリンタンクからの揮発量が増える。
本来はチャコールキャニスターでトラップして、負圧時に燃やすシステムになっている。
現在のリニアO2センサを装備している車では有効に燃やせるのだが、
旧式のヴィヴィオの制御では燃調が濃くなるだけである。
そこでインジェクターブラケットの断熱をする。
まず、インジェクター配管の表面に断熱樹脂を塗る。
次に締結ボルトとワッシャーを断熱素材に変える。
材料を選定するために熱伝導率を調べた。
<熱伝導率>
アルミ・・・236W/mK
鉄・・・84W/mK
純チタン・・・17W/mK
SUS304・・・16.3W/mK
ポリテトラフルオロエチレン・・・0.25W/mK
ポリエーテルケトン・・・0.25W/mK
ポリカーボネート・・・0.19W/mK
やはり樹脂の熱伝導度が低い。
しかしボルトは強度を持たせて金属としたい。
ボルトはSUS304で決まりだ。
次にワッシャーの選定。
ワッシャーは樹脂でよし。
ポリカーボネートは耐熱が120度と低いのとオイル燃料への耐性が低いため却下。
ポリエーテルケトンは耐熱180度なのと、薬品耐性・機械強度が高いが、値段も高いので却下。
ポリテトラフルオロエチレンは耐熱260度と薬品耐性に優れていて 価格が安いので採用。
ただし、強度が弱いためSUS304ワッシャーで挟み込む構造とする。
以下、完成した仕様。
SUS304アプセットボルト M6 20mm
ポリテトラフルオロエチレン製 ワッシャ OD20 ID10 t1.0
これでベーパーが減って少し燃費が良くなるかな。